2016年1月24日日曜日

乙嫁語り8巻

ちょっと古いけど、乙嫁語り8巻。

なんで今更、なのは記事書いたまんまで投稿してなかったから。
旬を逃すつらみ。でもいい。むしろいい。そこがいい。
どMな感受性を炸裂させながらでは、では語ってみましょう。
乙嫁語り第8巻!

乙嫁語りはいわずと知れた森薫氏の人気作品です。

舞台は19世紀の中央アジア。
1巻の主人公であるアミルを中心に、中央アジアをたくましく
あるいは可憐に生き抜く「乙嫁」=「かわいいお嫁さん」達の
エピソードをオムニバスで展開する秀作です。
丁寧に下調べされた文化、自然、風習と緻密な作画が魅力で
2014年の漫画大賞を筆頭に様々な賞も受賞しています。

8巻は無愛想でガサツで口さががないけど正直者のパリヤさんが主役。
(シーリーンさんの話の続きもちょっとあります)
やっと婚約者が決まったパリヤさん。
8巻の冒頭ではバダンとハルガンの襲撃のため住居・家財を失い、
アミルの家にお世話になる事に。
大事にためてきた布仕度もだめになり、やり直しです。
作り直すには3〜4年と聞いて、もう結婚できないかもしれないと
盛大に落ち込むパリヤさん。
周囲の励ましの中、婚約者を思ってちくちく苦手な刺繍を頑張るパリヤさん。かわいい。
感激してくれる婚約者を妄想してにやけるパリヤさん。超かわいい。
手伝いにきてくれた婚約者と話してやっぱりにやけてしまうパリヤさん。超超かわいい。
水路掃除の最中のお行儀の悪さを婚約者に見られて落ち込んだり、
理想の女性になるために、評判のいい子を観察する姿もぐっときます。

アミル夫妻のエピソードを挟みながら、結婚の意識につなげていく
演出も見事です。(単にアミルを描きたかっただけかもしれないけど)

相性良さそうな二人だけど、これからどうなるのかな。
布支度が終わらないと結婚できないという前提がある以上、
このエピソードのために3年も時間を経過させるとは思えないし、
連載中にパリヤさんの花嫁姿が見られるかどうか、やきもきしますね。

これからどうなる乙嫁語り。
個人的には族長をついだアミルのお兄さんにお嫁さんが
10巻あたりで現れないかとも期待していますが、
次巻も楽しみです。

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