2015年3月15日日曜日

9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~


たまたま友人とティム・バートン作品の話がでたので、ふと思い出し再鑑賞。
「9」は会社のティム&CG好きな後輩に勧められ、友人たちと一緒に見に行った覚えがある。知る人は知っているだろう、シェーン・アッカー監督の卒業制作をティム・バートンのプロデュースで長編化したダークファンタジー作品だ。

舞台は人類滅亡後の荒廃した世界。
ある日、研究所の片隅で背中に「9」の番号を持つ人形が目を覚ます。目覚めたばかりの彼は仲間と名乗る人形「2」と出会うが、謎の機械獣によって「2」は連れ去られてしまう。
負傷から目覚めた「9」が見たものは、自分と同じ人形達。異なるNoを持つ彼らは機械獣=「ビースト」におびえながら暮らしていた。
「2」を助けようと提案する「9」。しかし保守的なリーダー「1」から危険だと拒絶されてしまい、「9」は「5」とともに「ビースト」の牙城へ向かうが、逆にさらなる力を持つ「マシーン」を目覚めさせてまう。
「2」の魂を取り込み、復活した人類の負の遺産「マシーン」。襲いかかる強大な敵に彼らは勝利する事ができるのか。そして彼ら人形達の正体とは…。

設定はよくあるSFものだが、この映画の見所はその映像。古い作品なので当時のCG技術の限界は感じるものの、人形達の不気味かわいいデザインや愛嬌のあるモーション、ビーストやマシーンのダイナミックなアクション、書き込まれた背景が醸すもったりとした空気感。カメラワークも秀逸だ。無声だった短編の名残か、台詞がシンプルで、丁寧に映像で見せているのもいい。

おそらく万人受けはしないだろう、どちらかというとマニア向けの作品なので、同じ趣向をもつもの同士でにやにやしながら鑑賞したい。

育児しながらだと映画鑑賞が増えるなぁ。。。

追記:
シェーン・アッカー監督による短編についてはこちらの記事をどうぞ
http://umikarahajimaru.at.webry.info/200701/article_23.html




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